刈羽黒姫山の標高って…

もりあげ隊のもとたかです。最近目から鱗が落ちました。
仰ぎ見る刈羽黒姫山の山頂には標高891mの標識が設置されています。しかし以前は標高889mとされていて、平成19年の地形図にもそう記載されています。これは国土地理院が今までの三角測量にGPSを使用し再計測した結果、例えば南アルプスの間ノ岳が北アルプスの奥穂高岳と並び日本3位の高さになったのと、同じ理由だとずっと思っていました。
しかし最近の国土地理院の電子地形図をよく見ると、山頂の2等三角点は889mのままで、そこから少し鵜川神社側に進んだところに標高点があり、ここが黒姫山の最高地点891mだとなっています。調べてみると三角点はあくまで三角測量のための地点であり、必ずしも山の最高地点でないので、国土地理院は写真測量や現地測量による点検調査をおこない、全国の山の最高地点とその標高を改めたようでした。実際に現地をGPSで確認すると旧モトロ-ラのアンテナ入り口付近の雑木林のあたりでしたが、我ら黒姫山を楽しむ会の道標整備としていかに対応するか思案のところです。
ちなみにGPSを利用した測量の基準となる電子基準点が全国に整備されていて柏崎に4か所、そのうちのひとつがじょんのび村にあります。ここの標高が91m、そしてこども自然王国には標高100mのマウンドがあります。これが「山」とされている高柳の標高の目安です。
そして柏崎米山の山頂には992.5mの1等三角点とは別に、知る人ぞ知る原三角点があります。これは明治に入り本格的な地図づくりのために、当時の内務省が設置した三角点です。その後管轄が陸軍測量部にうつり、新たな三角点を設置していったため、現存するのは米山を含め全国に3山しかありません。米山薬師堂前できょろきょろ探し物をしている登山者はきっと「原三角点マニア」でしょう。
今年の秋のすすみは遅く、里の木々の葉先はようやく色づき始めました。
遅れながらも、いよいよ山が輝く秋山シーズンの到来です。
降雪まで野や山をいっぱい楽しみたい!そこには新しい発見があるかもね。

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