高柳の奇跡に期待する春

高柳もりあげ隊のもとたかです。
柏崎市内の高校にバス通学をしている我が子を迎えに町に出かけました。
地方の路線バスは年々その便が減り、市民の足というインフラとしての使命を失いつつあります。その日は待ち合わせ場所のソフィアセンタ-(英知の図書館)に少し早く着いたので入館し本棚を眺めていたら、「石黒の昔の暮らし」を見つけました。このHP版(https://simoyokote.sakura.ne.jp/)は国立国会図書館に収集され学問的に見ても歴史や地理、生物、そしてなにより民俗学的にも貴重な資料だと思われます。改めて書籍版の原本を見ると、昭和以降の米作りを基軸とした雪国の暮らし、後世に伝えるべきことが見事に整理し記載されています。本を借り受けるために窓口に持っていくと、職員さんが「この本はさっき返却され棚に戻したとこなんですよ、勉強になりますよね」とのこと。
田掘りと呼ばれる新田開発の項では、雪解け水を利用しながら、多くの人の手を借りおこなわれたことや、地滑りで度々崩壊したことなどが記述され、さらにその難儀した大切な田が、荒れていくその姿にも言及しており、筆者の切ない思いが感じ取れます。
そして今「石黒の昔の暮らし」では書かれない、つまりこの地ではできなかった「小麦作り」によって、その一度は放棄された田を蘇えらせている若者達がいます。
「石黒の昔の暮らし」が、これまでの高柳の軌跡なら、
「小麦づくり」は、これからの高柳の奇跡です。
今年もまた春が巡って来ました。
今年の春は格別にワクワク、ウキウキする、そんな予感がします。

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