高柳の四季折々の自然をまといながら
こんにちは!もりあげ隊隊員のしょうごです。
10月から11月にかけ、ほぼ毎週のようにイベント続きだった高柳も、11月の半ばを過ぎて、ちょっと一息。晩秋の色彩が深まりつつあります。
先週末は、石黒で行われたからむし街道のお祭りにぶらり。そこで展示されていた、からむし倶楽部の皆様方が作られた精巧で情緒あふれるつる細工の数々に心揺さぶられました。
昔から日本人は身にまとうものに自然をうまく取り込んできました。
縄文時代には植物の蔓や繊維で衣服を作り、平安時代には、植物の染料で衣服を染め、十二単など鮮やかな色彩で四季を表現してきました。
自然をまとうことの楽しみを、昔から日本人はDNAの中に刻みこまれているかもしれません。でなければ化学染料と化学繊維の安価な衣類にあふれた現代においても、つる細工に魅了された人々が途切れることがないのは説明がつかないでしょう。
からむし倶楽部の方々は、材料を自分たちで採取して、加工して、自由な発想でモノ作りを楽しんでいます。それができる豊かな自然が高柳にはあります。
私が仕事にしている紙漉きも自然をまとうという意味ではまだまだ新たな可能性を秘めていると思います。
葉っぱもそろそろ落ち始め、まもなく雪郷の楮刈りの時期を迎えます。今年収穫した楮はどんな紙になるだろうか?それで何を作ろうか。今から楽しみです。
高柳の四季の色を、高柳の自然で表現できるモノ作りができたらなぁと思います。秋の夜長に源氏物語の色彩について学びながら。