受け継がれ、生み出される文化

皆さんは早苗饗(さなぶり)という言葉を聞いたことがありますか?
集落行事として、例年の運動会に代わりミニゲ-ムと懇親会を行いました。その案内にはそれが早苗饗だということ.初めて聞く言葉なので調べて見ると、「田植え初めに田の神を迎える行事の早降(さおり)に対するもので、田植えが終わって田の神を送る行事、または、無事に田植えが終わったことを祝う飲食の行事のこと」とありました。高柳では雪解けとともに多忙な日々が続き、田植えが終わり皆ようやくひと休み、3年ぶりに、大いに笑い、大いに飲んだ、とても楽しいひと時でした。ちなみに,誰も早苗饗という言葉は知りませんでしたが、間違いなく受け継がれる稲作文化のひとコマです。
そんな高柳の田んぼの水面にはまだまだ山影が映る頃ですが、黒姫山麓の高台では、あとひと月ほどで収穫の時を迎える麦畑が広がります。黒姫山にまつわる伝説のひとつに「黒姫山の神様が山を見回った際に、麦の藁に足をすべらせて目をついたため、黒姫山周辺の20の村では麦を作らない」という言い伝えがあります。「この地では小麦は育たない」という当時の人々の共通の考えが伝説化したものでしょうが、高柳の小麦チームは試行錯誤により定説を覆し、この豪雪の地に新しい麦の文化が生まれようとしています。
受け継がれ、生み出される農ある暮らし。
山間の田んぼや畑はとても小さなものだけど、
社会が真に持続可能である為には、この小さな環境や暮らし方、価値観は大切なもの。
さて、これから夏にかけては、あの厄介な雑草との戦いだね。
以上、高柳もりあげ隊もとたかでした。

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